
小売店・購入、返品、セール
小売店向け デジタルポイントカード:来店ではなく購入に付与する
小売店向けデジタルポイントカードは、来店ではなく購入に付与すると機能します。見るだけの方には付与せず、購入した方にスタンプやポイントを付けます。Iterumなら、お客様はアプリ不要でQRコードからカードを開け、スタッフはレジでスタンプやポイントを記録できます。返品・交換・セールの扱いは、開始前に決めておきましょう。
小売店のポイントカードの仕組み
小売店のポイントカードは、常連のお客様の購入を記録し、目標に達したらお店が決めた特典(商品、サービス、次回購入の割引など)を提供する仕組みです。ほとんどの来店が売上につながるカフェと違い、小売店では購入せずに帰る来店も多いため、ルールは来店ではなく「支払いのあった購入」を基準に定める必要があります。
デジタルカードなら、お客様はレジに掲示されたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで登録でき、アプリやパスワードは不要です。カードはブラウザやWalletからいつでも開けます。会計時にお客様がカードを提示し、販売スタッフがレジカウンター用アプリ(「Al banco」)で読み取ります。スタンプカードでは購入を確定し、ポイントカードではお店のルールに沿ってポイントを入力します。Iterumはレジやレシートを読み取りません。将来的に自動連携をご希望の場合は、ポイントカードとPOSの連携のガイドで選択肢をご確認ください。
対象となる条件を書き出す
たとえば「20ユーロ以上のお買い上げごとにスタンプ1つ」や「1ユーロごとに1ポイント」などです。これらはお店に合わせて調整するための例であり、推奨ルールではありません。
支払いの場所にQRコードを掲示する
レジカウンターのほか、試着室の横や出口付近にも掲示します。列に並んでいる間に、お客様がブラウザから登録できます。
支払い後に記録する
会計が完了してからスタッフがカードを読み取ります。直前でキャンセルになった購入に、スタンプやポイントが残ることはありません。
特典を適用して記録する
目標に達したら、スタッフが条件を確認して特典を適用し、利用をダッシュボードに記録します。
来店か購入か:小売店のポイントカードは何に付与すべきか
最初に決めるのは、何をスタンプの対象にするかを書き出すことです。Iterumでは、スタッフもお客様も読める「1回の来店の価値」欄にルールを記入します。これは文章であり、自動チェックではありません。小売店では、来店ではなく、最低購入額を設けるなど支払いのあった購入に結びつけたルールのほうが効果的です。
最低購入額を設けると、ペン1本の購入でスタンプが付くことは防げますが、少額の買い物を何度もするお客様には不利になります。レシートの金額が数ユーロから数百ユーロまで幅広い場合は、合計金額に関係なく1ユーロの価値が同じになるポイントカードのほうが、どなたにも公平です。二つの仕組みの違いは、ガイドスタンプカードとポイントカードの違いで解説しています。法律上ポイントを付与できない商品(パラファルマシアで扱う市販薬など)も扱う場合は、薬局・パラファルマシアのポイントカードの運用方法をご覧ください。
| 業種 | 常連のお客様の主な買い方 | 向いている仕組み | ルール例 |
|---|---|---|---|
| 文具店、手芸用品店、新聞・雑誌販売店 | 同程度の金額の少額購入が頻繁 | 購入ごとのスタンプ | 「5ユーロ以上のお買い上げごとにスタンプ一つ」 |
| 金物・生活雑貨 | ネジ1本から小型家電まで、購入額が不規則 | 1ユーロごとのポイント | 「1ユーロごとに1ポイント」 |
| 香水・化粧品 | なくなったら同じ商品を買い足す | シリーズ商品ごとのスタンプ、またはポイント | 「シリーズのフェイスクリームごとにスタンプ一つ」 |
| 衣料品・靴 | 年に数回、高額のレシート、セールや交換がある | 1ユーロごとのポイント、特典は割引券 | 「1ユーロごとに1ポイント。200ポイントで10ユーロの割引券」 |
| おもちゃ・ギフト | 祝祭日に集中し、購入者と使う人が別のことが多い | 1ユーロごとのポイント、有効期間の長い特典 | 「特典は獲得から365日間有効」 |
| 自転車・スポーツ・ホビー | 商品に加え、修理や調整などの小さなサービス | サービスにはスタンプ、商品にはポイント(カードは二枚) | 「修理完了ごとにスタンプ一つ」 |
1ユーロごとのポイント:小売店のポイントカードの還元率は?
ポイントカードでは、1ポイントの価値(たとえば1ユーロにつき1ポイント)と、各特典に必要なポイント数をお店が決めます。Iterumでは、スタッフもお客様も読める「1ポイントの価値」欄に記入します。システムは換算を行わず、販売スタッフが支払い済みレシートの金額に応じたポイントを入力します。ポイント特典は最大10件まで作成でき、お客様が利用すると、その特典の分のポイントが差し引かれ、残りはカードに残ります。
還元率は、特典の価値を、獲得に必要な購入額で割って求めます。1ユーロにつき1ポイントで、200ポイントが10ユーロの割引券なら還元率は5%、250ポイントが15ユーロの割引券なら6%です。実際のコストは商品の利益率によって変わります。特典コスト計算ツールで、ご自身の数字で試算できます。割引券以外の特典は、ポイントカードの特典アイデアのガイドをご覧ください。
| 特典の例 | 必要ポイント | 達成に必要な購入額 | 還元率 |
|---|---|---|---|
| 5ユーロの割引券 | 100 | 100ユーロ | 5% |
| 10ユーロの割引券 | 200 | 200ユーロ | 5% |
| 15ユーロの割引券 | 250 | 250ユーロ | 6% |
| 販売価格30ユーロの商品を無料提供 | 500 | 500ユーロ | 販売価格の6% |
| 50ユーロの割引券 | 1,000 | 1,000ユーロ | 5% |
返品・交換:ポイントはどうなる?
返品は、カフェにはなく小売店には必ずある問題で、カード開始前に方針を決めておく必要があります。欧州委員会のYour Europeポータルによると、理由を問わず14日以内に解約できる権利は、オンライン、電話、訪問販売で行った購入、つまり通信販売および店舗外契約が対象です。欠陥品は法定保証の対象で、EUでは保証期間が最低2年です。不良品ではない商品の交換や返品もお店で受け付ける場合は、その方針を書き出し、ポイントにも同じように適用してください。
Iterumでは、ポイントの加算を10分以内であればレジカウンターで取り消せます。たとえばスタッフが金額を入力し間違えた場合に、記録した本人または管理者が行えます。10分を過ぎると、レシートに連動した自動取り消しはありません。だからこそ、最初のお客様をお迎えする前に、表のようなシンプルなルールを決めておくことが大切です。
| ケース | ルール案 | この方法が有効な理由 | Iterumでの対応 |
|---|---|---|---|
| レジでの金額の入力ミス | その場で訂正する | ポイント残高の誤りを防げる | 10分以内に加算を取り消し、正しいポイントを入力する |
| 同じ価格の商品への交換 | ポイントはそのまま | 売上は成立しており、商品が変わるだけ | 対応は不要 |
| より高い商品への交換 | 差額の支払い分のみポイント付与 | 追加で支払った金額に報いる | 差額分のポイントのみを入力する |
| 店舗クレジット(返品伝票)での返品 | ポイントはそのまま。クレジットで支払った分は付与しない | 同じ購入に二度報いることがない | クレジット利用時は、追加で支払った金額分のみポイントを入力する |
| 返金による返品 | 返金された購入は特典の対象に含めない | カードは購入に報いるもので、返金には報いない | 10分を過ぎると自動取り消しはないため、特典を渡す前に最近の返金を確認する |
セール・プロモーション・ギフト:カードに記載するルール
セールやプロモーション期間中は、お店の利益率が下がっており、ポイントカードがコストを押し上げることがあります。値引き商品の購入にポイントを付けるか、特典を他の割引と併用できるかを事前に決めましょう。どちらを選んでも問題ありませんが、お客様がカードで読める特典条件に明記しておく必要があります。ブラックフライデー(2026年11月27日・金曜日)も同じ考え方です。全員を値引きせずに、戻ってきたお客様に報いる方法は、専用のガイドで解説しています。
ギフトも小売店ならではのケースです。購入者と使う人が別であることが多く、受け取った方が交換に来ることもあります。最も簡単なのは、ポイントは支払った方に付与するというルールです。ギフトを受け取った方の交換は、返品の表に従います。受け取った方にも常連になってほしい場合は、交換でご来店の際にQRコードでの登録をご案内しましょう。
| 状況 | 選択肢A | 選択肢B | 文例 |
|---|---|---|---|
| セール中の購入 | 通常どおりポイントを付与 | ポイントを付与しない | 「セール品のお買い上げにはポイントが付きません」 |
| セール期間中の特典利用 | 常に利用可能 | 他の割引とは併用不可 | 「割引券はセールやプロモーションと併用できません」 |
| ギフトの購入 | 支払った方にポイントを付与 | 二人が支払う場合は、二枚のカードに分けて付与 | 「ポイントは、お支払いになったカード会員に付与されます」 |
| オンライン注文の店頭受け取り | 店頭での購入のみ対象 | 受け取り時にポイントを記録 | 「カードは、店頭でお支払い、または受け取りになった購入に適用されます」 |
| 複数名で一つのレシート | 一枚のカードにのみスタンプまたはポイントを付与 | レジでレシートを分ける | 「レシート一枚につきカード一枚」 |
年に数回しか購入しないお客様:目標と特典の有効期間
多くの小売店では、常連のお客様でも毎週ではなく、季節の変わり目など年に数回しか来店されません。スタンプ10個のカードでは、年四回購入するお客様が完成するまでに約二年半かかり、特典が遠すぎて動機づけになりません。目標を短くするか、一度の高額購入でも特典に近づけるポイントカードのほうが効果的です。
Iterumでは、お客様が特典を獲得してからの有効期間を、無期限、または30日、60日、90日、180日、365日から選べます。現在のバージョンでは、ポイントに自動的な有効期限はありません。特典や目標を決める際はこの点にご留意ください。業種を問わず同じ方法で目標を決めるには、ポイントカードの作り方をご覧ください。
| 特典までのスタンプ数 | 年12回購入するお客様 | 年6回 | 年4回 |
|---|---|---|---|
| 4 | 約4か月 | 約8か月 | 約1年 |
| 6 | 約6か月 | 約1年 | 約18か月 |
| 8 | 約8か月 | 約16か月 | 約2年 |
| 10 | 約10か月 | 約20か月 | 約二年半 |
複数の店舗がある場合:全店共通のカードか、一部の店舗のみか
Iterumでは、カードを事業の全店舗で使えるようにすることも、一部の店舗のみに限定することもできます。ルールで許可していれば、お客様は市街地中心部の店舗でポイントを貯め、近隣の店舗で特典を利用できます。各店舗のスタッフは、役割と権限を設定した自分のアカウントでレジカウンター用アプリを使い、来店数、お客様、特典の件数はダッシュボードで管理されます。
同じアカウントに店舗を追加する場合は、料金ページに記載のとおり、1店舗ごとに別途料金がかかります。店舗ごとに顧客層が異なる場合は店舗別のカード、お客様が店舗間を行き来する場合は、レジで説明しやすい共通の一枚のカードが便利です。ソフトウェア選びの比較基準は、顧客ロイヤルティソフトウェアのガイドにまとめています。
Iterumで店舗のポイントカードを設定する方法
Iterumでは、お支払いの前にカードを準備できます。カードデザイナーで見た目、スタンプ数、特典を選び、プレビューを確認します。有効化後は、ご契約プランの有効カード数の範囲内で、ダッシュボードからポイントカードも作成できます。レジ用のQRコードはダッシュボードから印刷できます。掲示場所を決めるには、QRコード ポイントカードのガイドをご覧ください。
お客様はQRコードまたはリンクからカードを開き、カードを追加することでカードの利用規約に同意し、プライバシー通知を読んだことを確認します。チェックボックスはありません。アプリのインストールやパスワードの作成は不要で、対応端末ではApple WalletまたはGoogle Walletに追加できます。スタッフはスマートフォンまたはレジのパソコンでレジカウンター用アプリを開き、カードを読み取るかコードを入力して購入を記録します。インターネット接続が必要で、Iterumはオフラインではスタンプやポイントを記録しません。
サービスの有効化には、7日間無料トライアルをご利用いただけます。本日のお支払いは€0ですが、お支払い用カードが必要で、解約しない限り、トライアル後は選択したプランが継続します。各プランの月間の新規顧客数と有効カード数は料金ページに記載しています。登録済み顧客の総数に上限はありません。
情報源と方法
解約権と保証に関する情報は、欧州委員会のYour Europeポータルの「Returns(返品)」と「Guarantees(保証)」のページ(イタリア語版、ルールはEU全域に適用)を、2026年10月11日に参照したものです。法的助言ではありません。お店の交換・返品方針については、専門家にご相談ください。英国では、消費者の権利は英国の法律で定められているため、適用されるルールをご確認ください。
目標、特典、還元率、期間は、例として選んだ金額による仮の計算であり、実店舗から集めたデータではありません。Iterumに関する情報は、公開ページとカードエディターに表示されている2026年10月11日時点の製品内容を説明したものであり、売上やお客様の増加をお約束するものではありません。
よくあるご質問
- スタンプを付けるのに、お客様に最低購入額は必要ですか?
- お店のご判断です。「1回の来店の価値」欄に、たとえば「20ユーロ以上のお買い上げごとにスタンプ一つ」とルールを記入してください。スタッフもお客様も読めますが、Iterumはレシートを読み取らないため、金額の確認はスタッフが行います。
- 購入金額に応じてポイントを付与できますか?
- はい、ポイントカードで可能です。1ポイントの価値(たとえば1ユーロにつき1ポイント)をお店が決め、スタッフが支払い後にポイントを入力します。1回の取引の上限ポイント数を設定すれば、大きな入力ミスを防げます。
- お客様が商品を返品した場合、ポイントはどうなりますか?
- お店が定めるルール次第です。誤った加算は10分以内であればレジカウンターで取り消せます。それ以降は、返品によるポイントの自動削除はありません。交換、店舗クレジット、返金の扱いを事前に決めておいてください。
- カードは全店舗で使えますか?
- ご希望であれば使えます。カードは全店舗でも一部の店舗のみでも適用できます。同じアカウントに追加する店舗は、料金ページに記載のとおり、1店舗ごとに別途料金がかかります。
- お店でポイントカードを試すと、費用はいくらかかりますか?
- トライアルは7日間で、本日のお支払いは€0です。有効化にはお支払い用カードが必要です。選択したプランの料金は確定前に表示され、解約しない限り、トライアル後もプランが継続します。